










2018年1月発行
上製本/写真77点 サイズ:200 x 225 x 16 mm
ISBN: 978-4−88773-185-1
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2011年3月に就任したテインセイン大統領が民主化プログラムを始めると宣言した当時、私を含め懐疑的な見方をする人が多かっただろう。しかし長年軟禁されていてたアウンサンスーチー氏が解放され選挙実施が宣言され欧米諸国の経済制裁も解かれ国内外から投資が増え急速な経済発展が始まった。
本書の写真の多くは2011年以降、ミャンマーが変化し始めた頃から撮影し、変わりゆくヤンゴン(ミャンマー最大都市)と、あまり変わらないで欲しいと言う他国者の願望を込めたシャン州インレー湖の写真で構成している。
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2005年からミャンマーを訪れているがここ数年の変貌は驚かされる。最大都市のヤンゴンには大型ショッピングモールや高級ホテルが次々とオープンし、渋滞の激化、バスシステムの刷新、ネット通信網の充実など建設ラッシュが続いている。
以前、私にとってミャンマーはインレー湖周辺の撮影が目的でヤンゴンは通過するだけだった。しかし最近はヤンゴンで過ごす時間が増えている。ヤンゴンでミャンマーの写真家や写真を学ぶ学生と交流をするようになり、ここが良くも悪くもこの国の先頭を走っていると実感した。ミャンマーの今と未来を思ううえでヤンゴンでも写真を撮りたいと考えるようになった。
軍事政権下の半鎖国状態から抜け出し過渡期のミャンマー、この変化が彼ら自身が望む未来に繋がることを願っている。そして様々な環境が変わって行くなか、彼らの道を見失わないで欲しいと願う。